袋槍とは? わかりやすく解説

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袋槍(ふくろやり)

穂先を柄に固定するためのがなく、代わりに袋と呼ばれる筒状接続部設けられのことで、柄の先端部に袋部分を覆せ、目釘穴固定させて用いる。この原形上古時代の鉾であることが発掘調査により確かめられており、造形上の起源とも言うべき形式である。のある専用の柄が不可欠であるのに対し、袋槍は臨戦時に木や竹を削って手軽に装着することも可能で、持ち運び簡便さが利点でもある。の製作に長けた筑前信国一派は、ことに袋槍を多く遺していることでも知られている。

袋槍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/02 02:15 UTC 版)

袋槍(ふくろやり)とは、と同様に穂先の根本がソケット状になっている「袋穂」という形になっており、そこに柄を差し込む形状のの総称。別称:かぶせ槍、袋穂槍とも。

槍の中子を柄に差し込むものに比べて柄の交換が容易であり、強度がある反面、重量が増えることから穂先の短い物が多い。目釘を打つ場合は鉄目釘が一般的である。

福岡藩で下級武士・足軽が学ぶ武術「男業」の一つである棒術流派の天阿弥流兵杖は、戦闘時に袋槍を装着して戦えるように工夫されていたという。
これに影響されたのかどうかは分からないが、同じ福岡藩の男業流派であった神道夢想流杖術の某修行者は心得として、事あるときに使用するため、この穂先をつねに携帯していたという。



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