未確認生物・物体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/12 00:55 UTC 版)
「雪男」や「山の怪物」、「森の巨人」などは、世界中の文化で伝承や伝説がある。これは、別の動物を誤認したか、または生活様式の異なる人々を、自分たちとは「別の存在」だと考えて、怪物の一種と捉えたのだとも考えられる。 日本の「山男・山姥」などは、平地で農耕生活をしていた人々が、山にあって森林の文化のなかで共同体を築いていた人々を、このように呼んだのだという可能性がある。ヒマラヤの雪男や、西欧・北欧・東欧の「山の巨人」は、ネアンデルタール人の生き残りだという説もあるが、真偽不明である。 雪男や山男以外に、日本では、山や川や谷、あるいは平地や家の屋根裏などに、種々な「妖怪」がいると信じられてきた。妖怪と神はどう違うのかというのも、世界の文化のなかで見ると、神、精霊、妖怪、怪物などは、連続的に、様々なものが存在すると考えられて来た。 大洋には「オオウミヘビ」や「人魚」や「巨大ハマグリ」が住んでいるなどとも考えられていた。「大海蛇」は体長10メートルを越える「大ウナギ」「大アナゴ」ではないかと考えられているが、伝承されているような、体長20メートルから30メートル、あるいはそれを越えるような生物の標本は発見されていない。 人魚は、西欧のものは、ジュゴンやステラーカイギュウを誤認したのではないかと言われている。日本のものもやはりジュゴンかラッコの誤認であるとも考えられる。また日本の河童は、カワウソの誤認だという説がある。 インカが最盛期において極めて富んでいたことから、南米の密林の奥に、「黄金の都・黄金郷(エル・ドラード)」があると信じられ、長年探索されて来たが、2014年時点でそのようなものは見つかっていない。
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