大ウナギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 01:48 UTC 版)
賢沼は、大ウナギの生息が有名である。この大ウナギは、鹿児島県や高知県、沖縄県などで見られるオオウナギ科のウナギ(カニクイ)ではなく、蒲焼きなどで食用としているニホンウナギが巨大化したウナギ(ジャポニカ種)である。賢沼では上述したように殺生禁止が長く守られ、参拝に訪れた漁師が大漁のお礼として捕れた魚を沼に奉納するなどして、沼への餌の投げ込みが行われていたらしい。ニホンウナギが餌付けされるだけでなく、巨大化するほどの餌が与えられていたことになる。 日本だけでなく東アジアから東南アジアでニホンウナギの乱獲が行われ、ウナギは生物資源的な危機的な状態になっている。これはウナギ養殖は食用とするための行為であり、過度の養殖により産卵できるウナギを激減させたことに起因する。毎年のように全国的にシラスウナギ漁は不漁が続いている状況である。この乱獲の影響と周辺の環境変化により、賢沼に遡上するウナギが減少しているため、賢沼で大ウナギにまで成長する個体数も減少している。そのため、賢沼周辺の平沼ノ内地区の住民により遡上経路の清掃や閉塞した河口の切り崩しなどが行われている。
※この「大ウナギ」の解説は、「賢沼寺」の解説の一部です。
「大ウナギ」を含む「賢沼寺」の記事については、「賢沼寺」の概要を参照ください。
- 大ウナギのページへのリンク