木津川流域第5のダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/18 10:25 UTC 版)
木津川流域では高山・青蓮寺・室生・比奈知ダムに続き5番目に計画されたダムで、1975年(昭和50年)より実施計画調査が行われた。ダム建設に伴い48戸の住居と36haの農地が水没することになり、当初からダム建設に対して住民は反対の意思を固め、補償交渉は難儀な状況となっていた。1980年(昭和55年)には水源地域対策特別措置法の適用を受け、住民に対しては様々な移転援助や生活再建策、地域振興策を提示し粘り強い交渉を行った。補償交渉妥結後本体工事に入り、計画発表から16年後の1991年(平成3年)完成に漕ぎ着けた。尚、計画発表は比奈知ダムより3年遅れであったが、完成は比奈知ダムよりも7年早い完成であった。 ダムの型式は重力式コンクリートダムであるが、右岸部には貯水位維持のために脇ダムが建設されておりその型式はロックフィルダムである。但し連結しては居ないのでコンバインダムではない。高さは72.0m。布目川~木津川~淀川各沿岸の洪水調節と流域の慣行水利権分の農業用水を補給する不特定利水、奈良市への上水道供給を目的とした多目的ダムである。
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