木津川流域最後のダム計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 22:58 UTC 版)
「川上ダム (三重県)」の記事における「木津川流域最後のダム計画」の解説
淀川水系の水資源総合開発計画である「淀川水系水資源開発基本計画」に基づき、木津川・名張川流域には「木津川上流総合開発事業」として1969年(昭和44年)完成の高山ダム以降、青蓮寺ダム・室生ダム・布目ダム・比奈知ダムが相次いで建設された。しかし尚も増え続ける関西圏の水需要に対処するため、1981年(昭和56年)より独立行政法人水資源機構(計画当時は水資源開発公団)が計画しているダムが川上ダムである。 ダムの型式は重力式コンクリートダムで、高さは91.0mと名張川流域のダムでは最も堤高が高い。目的は洪水調節・不特定利水・上水道・工業用水で、多目的ダムである。完成すれば木津川流域に建設するダム群の中では最後のダムとなる。2004年(平成16年)完成予定であったが、現在まで本体着工には至っていない。計画長期化の主因は反対運動による補償交渉の長期化によるものだが、水源地域対策特別措置法の適用を受けて水没地域対策を進めた結果交渉は妥結され、現在は代替地造成や三重県道29号松阪青山線・三重県道39号青山美杉線の付け替え道路の工事が進められている。このうち三重県道29号の付け替え工事は2008年に完了した。
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