明智平駅)とは? わかりやすく解説

明智平ロープウェイ

(明智平駅) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/27 22:31 UTC 版)

明智平ロープウェイ
ロープウェイと男体山
栃木県 における位置
概要
状態 営業中
位置 栃木県日光市細尾町深沢709-5
座標 北緯36度44分14秒 東経139度30分58秒 / 北緯36.73725度 東経139.51617度 / 36.73725; 139.51617座標: 北緯36度44分14秒 東経139度30分58秒 / 北緯36.73725度 東経139.51617度 / 36.73725; 139.51617
駅数 2
開業 1933年
再開業 1950年
ウェブサイト www.nikko-kotsu.co.jp/ropeway/
運営
運営者 日光交通株式会社
最大定員 16人乗り 2両
片道所要時間 3 分
技術的特徴
区間長 300 m (984 ft)
ケーブル数 3
運行速度 2.5m/s
路線図

1964年の日光付近経路図

明智平ロープウェイ(あけちだいらロープウェイ)は、栃木県日光市にあるロープウェイ(索道)である。東武鉄道グループの日光交通が運行している。

明智平駅と展望台駅を結ぶ路線で、展望台駅からは華厳滝中禅寺湖男体山を望むことができる。かつては日光駅東武日光駅から路面電車東武日光軌道線)とケーブルカー東武日光鋼索鉄道線)で明智平まで乗り継ぐことができたが、道路整備などの理由で1968年に路面電車、1970年にケーブルカーが廃止された結果、このロープウェイのみが残される形となった。

車体デザインは、赤色を主体とし、白色ラインを引いたものとなっていたが、2024年現在、東武N100系電車(スペーシアX)プロモーションデザインに塗り替えられている。

かつては明智平駅の駅舎に大規模なレストハウス(ケーブルカーの駅舎跡でもある)「明智平パノラマレストハウス」が併設され、ドライブインの機能を有していたが、後述の通り営業を終了・解体された。2019年現在は、駅舎内で小規模な売店機能があるほか、ホットスナック・飲料類のテイクアウト店とトイレを併設した小規模な新棟が設置されている。また、駅舎と新棟の間は、更地のままになっており、日光市街やケーブルカーの線路跡を眺められる展望スペースとなっている[1]

路線データ

  • 全長:0.3km
  • 高低差:86m
  • 最急勾配:30°
  • 最高速度:9km/h
  • 走行方式:交走式
  • 定員:16人
  • 運転時分:3分
  • 駅数:2駅

歴史

  • 1933年11月3日 日光登山鉄道により開業。
  • 1943年 不要不急線として撤去・営業休止。同時に日光登山鉄道による運営は終了。
  • 1950年10月5日 東武鉄道により営業再開。不要不急線として撤去されたロープウェイでは唯一再開した。
  • 1985年4月1日 日光交通へ営業譲渡(不動産所有等は東武鉄道が維持)
  • 2016年4月1日 建物老朽化のため、明智平パノラマレストハウスの食堂営業を休止。レストハウスの売店とロープウェイは営業継続[2]
  • 2017年11月 - 2018年1月 明智平パノラマレストハウスを解体[3]
  • 2018年8月15日 - 明智平パノラマレストハウス跡地に展望スペースがオープン[1]
  • 2021年
    • 7月1日 - 駐車場有料化(ロープウェイ利用者には無料化措置あり)[4]
    • 10月29日 - 支索が脱索し、非常停止するトラブルが発生。上下2台に乗客23人が取り残されたが、約40分後に仮復旧し全員無事に救助された[5][6]。以降、点検の為、営業休止(運休)となる。
    • 11月20日 - 営業再開[7]
  • 2025年5月15日 - 東武鉄道と台北大衆捷運股份有限公司の観光旅行事業協力の一環で、同じ東武グループの蔵王ロープウェイ台湾猫空ロープウェイの三者間で相互交流・連携に関する友好協定を締結[8]

東武日光鋼索鉄道線 明智平駅跡
明智平駅( 北緯36度44分13.8秒 東経139度31分3.8秒 / 北緯36.737167度 東経139.517722度 / 36.737167; 139.517722 (明智平ロープウェイ明智平駅/地図)
日光市細尾町深沢に位置し、付近を第二いろは坂(中禅寺湖畔方面への山登り専用)が通過する。1932年から1970年にかけては東武日光鋼索鉄道線(ケーブルカー)も発着していた。乗り場は地下階に設置されている。駅舎はかつては明智平パノラマレストハウスと一体化していた。
展望台駅( 北緯36度44分14.4秒 東経139度30分51.4秒 / 北緯36.737333度 東経139.514278度 / 36.737333; 139.514278 (明智平ロープウェイ展望台駅/地図)
栃木県日光市細尾町に位置する。駅舎は2階建てで、2階が展望台となっている。展望台近くから茶ノ木平へのハイキングコースが整備されているが、冬季は閉鎖される。

アクセス

日光駅日光道清滝IC方面より、第二いろは坂を経由し、明智平駅へアクセスできる。第二いろは坂は日光駅方面→中禅寺湖方面の一方通行であるため、中禅寺湖側から行く場合は第一いろは坂を下ってから折返し第二いろは坂を登る必要がある。

かつては、中禅寺湖方面から明智平駅までの第二いろは坂は対面通行となっており、中禅寺湖側からの直接のアクセスが可能だったが、渋滞対策の為2019年10月より同区間は一方通行化された[9]

なお、明智平駅の駐車場は無料開放されていたが、2021年7月1日より二輪車を除き有料化された。ただしロープウェイ利用者には無料券が配布される[4]。道路の反対側の県営駐車場は完全無料のままとなっている。

東武バス日光
明智平駅付近への路線バスを運行している。日光駅東武日光駅より中禅寺温泉行き(C系統・EX系統)・湯元温泉行き(Y系統・YK系統)で「明智平」下車(県営駐車場側に停車)。前述の通り通行する道路の関係上、日光駅発のみ経由し、日光駅行きは経由しない。
1.5 km
展望台駅
明智平駅
馬返駅
東武日光駅
東武日光 付近図

明智平ロープウェイからハイキング

明智平ロープウェイに乗った後、急坂を登り、そこから半月山中禅寺湖へ達するハイキング・コースが設定されている[10]

脚注

  1. ^ a b “展望スペースが本格営業 明智平レストハウスの跡地 日光”. 下野新聞. (2018年8月15日). オリジナルの2018年8月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180815111603/https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/61852  {{cite news}}: |website=|newspaper=引数が重複しています。 (説明)CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  2. ^ 明智平パノラマレストハウス一部営業休止のおしらせ日光市観光協会、2016年4月1日(2017年11月20日観覧)
  3. ^ “明智平レストハウス解体へ”. 下野新聞. (2017年11月18日). オリジナルの2018年6月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180630180134/https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/19818 2017年11月20日閲覧。  {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  4. ^ a b 明智平ロープウェイ駐車場有料化のお知らせ”. 日光交通 (2021年6月21日). 2021年6月22日閲覧。
  5. ^ 明智平ロープウェイの運行停止について(お詫びとご報告) | 最新情報 | 日光交通株式会社
  6. ^ ロープウエー35分宙づり、日光 紅葉名所、ゴンドラ2台客23人(共同通信) - Yahoo!ニュース
  7. ^ 明智平ロープウェイ 営業再開のお知らせ | 最新情報 | 日光交通株式会社
  8. ^ 明智平ロープウェイは蔵王ロープウェイ及び台湾の猫空ロープウェイと友好協定を締結しました。 | 最新情報”. 日光交通株式会社. 2025年6月27日閲覧。
  9. ^ 第2いろは坂 明智平周辺道路の交通規制について日光交通、2019年7月4日、2019年9月26日閲覧
  10. ^ 最高の絶景が見える明智平から半月峠まで山歩き、その後中禅寺湖沿い歩き。(YamaReco、2018年)

関連項目

外部リンク


明智平駅(北緯36度44分13.8秒 東経139度31分3.8秒 / 北緯36.737167度 東経139.517722度 / 36.737167; 139.517722 (明智平ロープウェイ明智平駅/地図))

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 21:20 UTC 版)

明智平ロープウェイ」の記事における「明智平駅(北緯3644分13.8秒 東経13931分3.8秒 / 北緯36.737167度 東経139.517722度 / 36.737167; 139.517722 (明智平ロープウェイ明智平駅/地図))」の解説

日光市細尾町深沢位置し付近第二いろは坂中禅寺湖方面への山登り専用)が通過する1932年から1970年にかけては東武日光鋼索鉄道線ケーブルカー)も発着していた。乗り場地下階設置されている。駅舎かつては明智平パノラマレストハウスと一体化していた。

※この「明智平駅(北緯36度44分13.8秒 東経139度31分3.8秒 / 北緯36.737167度 東経139.517722度 / 36.737167; 139.517722 (明智平ロープウェイ明智平駅/地図))」の解説は、「明智平ロープウェイ」の解説の一部です。
「明智平駅(北緯36度44分13.8秒 東経139度31分3.8秒 / 北緯36.737167度 東経139.517722度 / 36.737167; 139.517722 (明智平ロープウェイ明智平駅/地図))」を含む「明智平ロープウェイ」の記事については、「明智平ロープウェイ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「明智平駅)」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「明智平駅)」の関連用語

明智平駅)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



明智平駅)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの明智平ロープウェイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの明智平ロープウェイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS