旧1・2号機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 16:59 UTC 版)
上記の通り、相浦発電所(旧)1号機は1939年12月、(旧)2号機は翌1940年3月に、いずれも東邦電力の手によって運転を開始した。東邦電力としては名古屋火力発電所(愛知県)以来14年ぶりとなる火力発電所新設のため、ボイラーの高効率化・大型化、タービン発電機1台につきボイラー1缶を割り当てるユニットシステムの採用など技術面での改良が多数盛り込まれている。タービン発電機は三菱重工業・三菱電機製で、1号機・2号機ともに出力は3万キロワット。他に所内電源用に独立した4500キロワットタービン発電機も設置された。九州電力継承時の認可出力は6万4500キロワット。 通商産業省の資料に基づく1953年(昭和28年)3月末時点の設備概要を以下に記す。 ボイラー(3缶共通)形式:CTM型 燃料:石炭(微粉炭) 蒸発量:150トン毎時 気圧:46キログラム毎平方センチメートル 気温:465度 製造者:三菱重工業神戸造船所(1939年1月製造2缶・同年3月製造1缶) 1号タービン発電機タービン形式:復水式 タービン容量:3万キロワット 発電機容量:3万7500キロボルトアンペア 製造者:三菱重工業長崎造船所・三菱電機(1939年5月製造) 2号タービン発電機タービン形式:復水式 タービン容量:3万キロワット (kW) 発電機容量:3万7500キロボルトアンペア 製造者:三菱重工業長崎造船所・三菱電機(1939年5月・7月製造) 所内用タービン発電機タービン形式:復水式 タービン容量:4500キロワット 発電機容量:4500キロボルトアンペア 製造者:三菱重工業長崎造船所・三菱電機(1939年5月・7月製造) この1・2号機は大容量・高効率火力発電所の出現や環境問題への配慮のため、1973年(昭和48年)9月30日付で廃止された。
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