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旧平山家住宅(青森県五所川原市湊)

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旧平山家住宅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/01 13:08 UTC 版)

旧平山家住宅

所在地 青森県五所川原市大字湊字千鳥144番地1号
位置 北緯40度47分40.7秒 東経140度26分30.0秒 / 北緯40.794639度 東経140.441667度 / 40.794639; 140.441667
形式・構造 木造、寄棟造、南面玄関附属、茅葺
建築年 1769
文化財 国の重要文化財(主屋)
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旧平山家住宅(きゅうひらやまけじゅうたく)は、青森県五所川原市にある江戸時代中期の農家住宅。明和6年(1769年)に再建された上層農家の邸宅で、寄棟造・茅葺の主屋と表門が現存する。国の重要文化財に指定されている。

歴史

平山家は津軽藩広田組代官の手代を代々勤めていた[1]五所川原地方では数少ない由緒ある旧家である。

『平山日記』によると、主屋は、明和3年(1766年)の地震により被害を受けたため、明和6年(1769年)に主屋を再建されたものである。また、『平山家文書』によると、表門は、藩主から特に許されて、天保元年(1830年)に建てられた。

津軽地方の上層農民が生活した18世紀後半の規模をほぼ原形のまま伝えていることや、建設年代を確定できる県内の数少ない建造物であることから、昭和53年(1978)に国の重要文化財に指定された[2]

建築

主屋の桁行17間(32.9メートル)、梁間6間(11.7メートル)という大規模な建物である[3]。屋根は数寄屋造りの茅葺である[1]

津軽地方の上層農家の規模や形式をほぼそのまま伝えているとみられることや、奥で寝室が分割されていること、震災後の明和3年(1767年)の再建ということで二重梁や蜘壁が使用されていることなどが特徴である[4]

文化財としての意義

津軽地方に現存する住居のなかで最も古いものの一つである。津軽地方の上層農民が生活した18世紀後半の規模、形式がぼぼ原形のまま残っており[5]、「じょうい」「だいどころ」、奥の寝室分割や二重梁使用など[6]、間取りや架構などの成立、変遷を知る上でも貴重な史料である[7]。また、古い住居の残存例が少ない津軽地方において重要な遺例である[8]

アクセス

  • 青森県五所川原市湊字千鳥144番地1[2]
  • JR五所川原駅より徒歩20分[2]

脚注

  1. ^ a b 草野和夫『青森県の民家』東奥日報社、1977年1月、137頁。doi:10.11501/12421997 
  2. ^ a b c 旧平山家住宅(きゅうひらやまけじゅうたく) - 五所川原市”. www.city.goshogawara.lg.jp. 2025年11月1日閲覧。
  3. ^ 『図説 青森県の歴史』河出書房、1991年7月10日、211頁。 
  4. ^ 『五所川原市史 文化財編』五所川原市、1994年10月1日、152頁。 
  5. ^ 『青森県史 資料編 近世3』青森県、2006年3月31日。 
  6. ^ 『青森県史 資料編 近世3』青森県、2006年3月31日。 
  7. ^ 『青森県百科事典』東奥日報社、1981年3月1日、784頁。ISBN 4-88561-000-1 
  8. ^ 旧平山家住宅(青森県五所川原市湊)”. 文化庁 (2025年11月1日). 2025年11月1日閲覧。

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