左官(日本壁)
主名称: | 左官(日本壁) |
ふりがな: | さかん(にほんかべ) |
認定区分: | 団体 |
種別: | 建造物 |
選定年月日: | 2002.07.08(平成14.07.08) |
解除年月日: | |
解説文: | 左官の職名は近世初期には見られ、それ以前には「泥工【でいこう】」「壁塗り」とも称された。わが国の伝統的左官技術には、表面を土で仕上げる古式京壁【きょうかべ】と、漆喰【しっくい】仕上げとする漆喰壁があり、日本壁と総称される。 良質の日本壁を製作するためには、各種素材の吟味から施工まで高度な熟練が必要であり、文化財建造物修理においては、製作された壁の強度や美観が修理工事の良否に大きく影響する。しかし、日本壁製作のような湿式工法には十分な工期と熟練が必要であるため、近年の一般建築においては乾式工法が主流となっている。また湿式工法についても、モルタル下地のうえに合成樹脂系資材で仕上げる工法などが一般化していることから、良質な日本壁を製作できる技術者が激減している。 |
日本壁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/08 08:03 UTC 版)
日本壁(にほんかべ)は、日本の伝統的な建築技術によって作られた壁で表面を土で仕上げた古式京壁と漆喰で仕上げた漆喰壁の総称[1]。
京壁
京壁は仕上げに色土(京土)を使用した日本壁である[1][2]。代表的な色土に茶室などに用いる「聚楽水捏ね」や土塀などに用いる「錆壁」がある[2]。
漆喰壁
漆喰(土と消石灰を練り合わせたもの)を使用した日本壁である[2]。城郭、神社仏閣、土蔵、土塀などに使用される[2]。
優れた調湿性がある[2]。特性として漆喰壁は硬化時に二酸化炭素を吸収する性質があるほか抗菌性(不活化率)もある[2]。
出典
- ^ a b “左官(日本壁) さかん(にほんかべ)”. 文化遺産オンライン(文化庁). 2021年8月9日閲覧。
- ^ a b c d e f 平尾茂. “環境 ・ 健康と左官 - ものづくり技能の継承と人材育成 -”. 基盤整備センター. 2021年8月9日閲覧。
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