日本の社会学者の質問題・アカデミズム軽視のメディア出演重視問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 01:40 UTC 版)
「社会学」の記事における「日本の社会学者の質問題・アカデミズム軽視のメディア出演重視問題」の解説
京都大学大学院文学研究科教授である太郎丸博は、以前から著書などで学会報告や学会誌などアカデミズムを軽視している日本の社会学の研究者、教授・学界そのものを批判している。太郎丸は「日本社会学学者らは学会誌への論文・投稿学会で自身の研究を発表せず、(社会)学者づらして本を出版したり、さまざまなメディアで発言することができる」のが実状だと指摘し、「先生」扱いされる日本の社会学者らは他者からの意見の異なる人から批判的な批評されるのを恐れて、同じ政治思想をもつ身内以外の第三者から査読を受けない上に、批判や指摘がされる学会誌には必ず投稿しないと告発している。更に太郎丸は売上しか気にしない出版社やメディアも自分たちが好む主張をしている「社会学者」を採用しているだけで研究の水準や主張の真偽も確認しない問題も指摘している。太郎丸によれば、彼らを見て育った大学院生たちも、彼らのように学会報告や学会誌というアカデミズムを軽視し、本に好き勝手なことを書くこと・メディア出演ばかりのマスメディア御用達学者であることを「社会学者」「社会学者としての理想・成功例」だと誤解するため、研究成果をほとんど出さない人が日本の社会学者の多数になっていて、マスメディア出演の多い学者の大多数は研究成果が実質ないまたはメディア出演以降は客観的に価値がある研究がないに等しい人ばかりだという。意見の異なる社会学者同士の議論が日本の社会学界には皆無と言えるほどとも述べている。
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