日本における帰化種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 08:48 UTC 版)
シラホシムグラ Galium aparine L. - 越年草。ヨーロッパ原産で、最初に千葉県で採集され、大阪府、兵庫県、香川県などで確認されている。茎の稜上に下向きの短い刺がある。葉は6-8輪生する。花期は4-6月。花冠は白色で小さい花をまばらにつける。果実には鉤状の刺が密生する。 コメツブヤエムグラ Galium divaricatum Pourr. ex Lam. - 多年草。ヨーロッパ原産で、最初に神奈川県で採集され、埼玉県、千葉県などで確認されている。やや乾燥した草地に生える。茎は基部で多数分岐し、細く、斜上または直立し、高さ5-30cm、稜上にわずかに下向きの短い刺がある。葉は6-8輪生し、縁と中脈に上向きの刺状毛がある。花期は6-7月。花冠は径0.5-1mmとちいさく、内面は黄緑色、外面は橙色を帯びる。果実には鉤はないが小突起がある。 トゲナシムグラ Galium mollugo L. - 多年草。ヨーロッパ原産で、北海道、宮城県、山形県に知られる。開けた牧草地や生垣のわきなどに生育する。茎は叢生し、長さ30-150cmになり、ふつう無毛。はじめ直立するが、後に倒伏するか、つる状になる。葉は6-8輪生し、先は鋭頭で先端は急にとがる。花期は8-9月。花冠は白色または緑白色で、花序は茎の上部に集まり、多く分枝する。果実の表面は平滑となる。 トゲナシヤエムグラ Galium spurium L. var. spurium - ヤエムグラの分類上の基本種。ユーラシア大陸原産で、日本では北海道で知られ、その後日本各地で知られるようになった。基本種には果実に鉤状の刺が密生するが、本変種には刺がなく平滑である。 ミナトムグラ Galium tricornutum Dandy - 一年草。ヨーロッパ原産で、静岡県と兵庫県に知られる。茎の高さは10-80cm、他のものによじ登るように茎が伸び、稜上に下向きの刺状毛がある。葉は6-8輪生し、先は鋭突頭で先端は針状突起となる。葉の縁と裏面中脈に茎と同じ刺状家がある。花期は4-9月。花冠は白色、黄白色または緑白色で、花柄の先端に1-3個の花をつける。果実には多数の乳頭状突起がある。
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