日本におけるマーチングの現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 06:26 UTC 版)
「マーチングバンド」の記事における「日本におけるマーチングの現状」の解説
日本における大規模なマーチングの大会が2つある。 「マーチングバンド・バトントワーリング全国大会」(主催:日本マーチングバンド・バトントワーリング協会(M協)・1973年〜) 「全日本マーチングコンテスト」(主催:全日本吹奏楽連盟(吹連)・1988年〜) M協の大会と吹連の大会はそれぞれコンセプトが異なり、特に吹連の大会は「コンサートバンドがそのまま演奏しながらパレードをする」ことを目的にしている。コンセプトの違いは出場団体の顔ぶれに反映されていて、M協の大会にはマーチング専門に活動している文字通りのマーチングバンドが大半を占めており、吹連の大会には吹奏楽コンクールの全国大会に出場している団体など、コンサートバンドと両立して活動しているバンドも存在する。もっとも、両方の大会にエントリーしている団体もあり、それぞれの大会のコンセプトに合わせた演技・演奏を行っている。 大会の審査では、「視覚効果」、「音楽効果」、「管楽器」、「打楽器」、「動きの技術」、「カラーガード」などの観点から審査されることが多い。ただし打楽器については「バッテリー」と「フロントピット」を別々の項目で審査する場合と、「打楽器」という項目で「バッテリーとフロントピット」を同時に審査する場合がある。 なお、M協・吹連それぞれの大会を主戦場にしている団体が一堂に会し技術を競う「JAPAN CUP」(外部リンク)も開催されており、年々知名度・注目度が高まっている。 その他、ステージドリルに特化した「マーチング&バトンステージ全国大会」(M協主催)、ドラムコーに特化した「DCJ Championship」(ドラムコージャパン主催)が開催されている。 しかしながら、これら大会への参加団体数が思ったほど伸びない、ひいてはマーチングに取り組む団体が増えない、という問題がある。それには以下の理由が考えられる。 専用の楽器やコスチュームなどを揃えるだけの費用がない 専門の指導者が少ない、またはいない マーチングに関する情報が少ない マーチングをすると音が荒れると思われている 練習場所の定常的確保が困難(広い場所が必要、屋外の場合騒音問題の解決) 自衛隊では防衛大学校儀仗隊や航空学生がファンシードリルの訓練を行っており、自衛隊のイベントで披露される。
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