ひよる
ひよる(日和る)とは、本来の意志や考えを抑え、都合の良い方に傾くことである。また、物事の判断や行動を、状況や他人の意見に左右されやすくなる様子を指す。この言葉は、主に人間の心理や態度に関連して用いられる。
現代ではビジネスシーンや政治の世界でも使われることがある。ひよる行為は、一般的には信念や主義を曲げることから、否定的な意味合いが強い。しかし、柔軟な対応や適応力を示す場合もあり、状況によって評価が分かれることがある。
ひよるの対義語としては、「堅持する」「主張を貫く」などが挙げられる。これらの言葉は、自分の意志や考えを曲げずに、困難な状況にも立ち向かう様子を表す。
ひよる
「ひよる(日和る)」とは、「怖じ気づく・尻込みする・弱腰になる・ビビる(萎縮する)」などの意味で用いられる表現であり若者言葉である。「日和見(ひよりみ)-する」を略した表現として成立した語とされる。
「日和見」は、「有利な状況に身を置こうとして状況や形勢をうかがうこと」や「勝ち馬に乗るためひとまずは静観傍観を決め込むこと」などを意味する語である。
「ひよる」の語源は、1960年代頃の学生運動が盛んだった時代に、「自分の意見を主張せずに傍観する態度」が「日和見」と表現され、これが「日和る(ひよる)」と略されたことに始まるとされる。
「ひよる」は若者言葉として生まれ、死語になる事なく、現代でも若者言葉として使われ続けている。そして2020年前後に「東京リベンジャーズ」の決めゼリフとして一躍脚光を浴びた。
現代の若者言葉としての「ひよる」は、元の「日和見」の意味合いは薄れ、もっぱら「怖気づく」「弱腰になる」「積極的にかかわろうとしない」という意味で用いられているといえる。「ビビる」と言い換えても意味・ニュアンスが損なわれない場合も多い。
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