旅客用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 23:50 UTC 版)
前述の運転席以外にも、助手席や後部座席にもバケットシートが採用されている。鉄道車両や航空機、客船の特別席(日本の旧国鉄・JRではグリーン席)に使われる1人掛けの腰掛のうち、着座部を凹状にしたものをバケットシートと呼ぶことがある。 このタイプの座席は、平板状の通常のリクライニングシートと比べて、腰のすわりが安定する、リクライニング機能で背もたれを倒したときの前方ずり落ち(この場合、前後の腰掛の間隔である「シートピッチ」が体感上狭くなる)を防止できる、衝立として機能することで隣に着席する他者との接触が避けられる、といった利点をもち、特別席としての差別化を演出するのに役立つ。 また、通勤形車両などの鉄道車両の座席配分で、車両窓側の長手方向に、複数人の着席が可能な腰掛けを設ける「ロングシート」では、座席定員の遵守を目的として、背面・座面に個々人のスペースを明示するための区切りを設ける方式を指す場合がある。これについては鉄道車両の座席を参照されたい。
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