施餓鬼法とは? わかりやすく解説

施餓鬼法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 21:35 UTC 版)

施餓鬼」の記事における「施餓鬼法」の解説

不空訳『救抜焔口陀羅尼経』に基づく修法で、池の畔、樹木の下などの静かな場所東方向かい3尺以下の壇を設けて修する陀羅尼五如来宝勝・妙色身甘露王・広博身・離怖畏)の名号念誦加持力によって、餓鬼罪障滅し飢渇除き天人道や浄土へと往生させる。なお餓鬼夜間活動するとされるので、日没以降に行う。また吉祥木である石榴の側では行わない本堂内陣では行わない灯明をともさない。香華供えない。鐘を鳴らさない。数珠を摺らない。声高に真言唱えない。作法終了後直ち後ろ向いて振り返らないなど独特の禁忌のある作法本義とする。これらの決まり餓鬼吉祥木や灯明香華、鐘や数珠の音、大声や人の視線を嫌うことに由来するこのような施餓鬼法は密教系の修行道場では、行者修行円満に成就するようにと毎夜行われる。 ただし中世以降盂蘭盆行事等習合したことで施餓鬼日中盛大に行われるようになり、上記のような禁忌のない作法が行われるようになる。このような法会には餓鬼直接列することができないので、供養し食物本義に従って水中山野投じて餓鬼等に施すのを常とする。施餓鬼多大な功徳があるとして、その功徳先祖へと回向する追善として行われるようになり、これらから盂蘭盆行事となっているが、両者混同してならないとされる

※この「施餓鬼法」の解説は、「施餓鬼」の解説の一部です。
「施餓鬼法」を含む「施餓鬼」の記事については、「施餓鬼」の概要を参照ください。

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