方程式との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/11/08 07:02 UTC 版)
ニュートン算や仕事算は仕事量を「1」ではなくxとすれば、そのまま一次方程式になる。また、循環小数を分数に直す方法は方程式の方法とほとんど変わらない。高校の「数学Ⅰ」でも循環小数を分数に直す問題が出題されるが、そこでは「1」ではなくxとしているだけで、他はまったく同じである。それでも方程式を使わないのは、算数には負の数の概念が登場しないことと算数では文字同士の演算を習わないことの2点による。 算数では-1は「マイナス1」という数ではなく、「ひく1」という手順として扱われるので、移項ではなくa=bならば両辺に同じ数を加減乗除してもその関係は変わらないという前述の規則を応用したものとして扱われる。 また、x+x=2xといった文字式の演算規則も習わないため、方程式で必要な未知数同士の計算ができない(計算の工夫として分配法則を学習するので、それを用いて計算することは小学生でも不可能ではない)。よって、未知数の加法を「1」+「1」=「2」という数の計算でしか表せない。加えて、×の記号を省略する表記法も学ばないため、方程式ではかえって式が煩雑になることもある。これらが方程式ではなく相当算を使う理由となっている。
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