新産別とは? わかりやすく解説

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しん‐さんべつ【新産別】


全国産業別労働組合連合

(新産別 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/06 09:40 UTC 版)

全国産業別労働組合連合
National Federation of Industrial Organizations (FIO)
略称 新産別、産別連合
設立年月日 1949年12月10日
解散年月日 1988年10月25日
後継組織 日本労働組合総連合会
組織形態 ナショナルセンター
加盟団体数 4組合ほか
組合員数 66,000人(解散時点)
国籍 日本
支持政党 日本社会党

全国産業別労働組合連合(ぜんこくさんぎょうべつろうどうくみあいれんごう)は、かつて日本に存在した労働組合ナショナルセンターである。略称は新産別または産別連合。冷戦期の4つのナショナル・センターで最小であり、日本にある労働組合のうち0.6%が所属していた[1]

歴史

1946年に結成された左派系ナショナルセンターである産別会議は、結果として共産党系の強いものとなっていた。これに反発した非共産党系左派の一部は1949年産別民主化同盟を結成し、産別会議から離脱する。同年12月には名称を全国産業別労働組合連合とした。


総評参加と会費滞納による離脱以後

1950年総評が結成されると、新産別としてこれに参加した。しかし、会費滞納による権利停止処分に反発し、1954年に総評を離脱する[2]。以降、新産別は労働運動では独自路線を歩むこととなる。その後の組織拡大はあまり進まず、新産別の組合がある産業も金属化学など極一部の分野に限られていた。4つのナショナル・センターでも圧倒的に規模が小さく、3位の中立労連の約19分の1の規模であった[1]

ナショナル・センター統一の動き

1980年代のナショナルセンターの統一では、全民労協結成に先駆けて中立労連と全国労働組合総連合(略称は「総連合」であり、現在の同名で略称を「全労連」とする組織とは別)を結成するなどこれに積極的に参加した。1989年に結成される連合に参加するために1988年に解散した[3]

加盟組合

  • 全国機械金属労働組合(全機金) - 全国金属労働組合(全国金属、旧総評系)と統合し、全国金属機械労働組合(金属機械)となった。「金属機械」を経て、連合成立後の1999年にはJAMへと統合された。
  • 新産別全化学産業労働組合連合(新化学) - 連合成立後の2002年JEC連合に統合された。
  • 新産別運転者労働組合(新運転) - 連合成立後に労供労連と改組された。
  • 全国産業別労働組合連合京滋地方連合会(新産別京滋地連) - 新産別の地方組織の扱いであった。しかし、金属産業の労働組合が多数を占めていたため、連合結成後は「金属機械」の結成に参加した。(最終的には「金属機会」はJAMへ統合)
  • 全国鉄施設労働組合(全施労)はオブサーバー加盟していた。

この他にも小規模な加盟組合は存在したが、4ナショナル・センター時代で圧倒的に最も加盟労働者数が少なかった[1]

脚注

関連項目



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