新銀河系軍団
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2009年、ペレスが再び会長に就任。すると、その夏の移籍市場でカカ、クリスティアーノ・ロナウド、シャビ・アロンソ、カリム・ベンゼマの獲得に総額2億ユーロ以上を費やしたうえ、監督にはマヌエル・ペジェグリーニを招聘。新銀河系軍団の始まりといわれた。 2009-10シーズンはリーガ・エスパニョーラで当時のクラブ最高記録となる勝ち点96を稼いだものの、同99のFCバルセロナに及ばず2位。CLでも6年連続のベスト16、コパ・デル・レイでは3部リーグの相手に0-4の大敗という失態を演じて敗退。無冠でペジェグリーニは解任された。後任には、そのシーズンのCLを制覇したジョゼ・モウリーニョが就任した。移籍市場ではアンヘル・ディ・マリア、メスト・エジル、サミ・ケディラらを獲得。 その後もファビオ・コエントランらを加えたマドリーは、2011-12シーズンに久しぶりのリーガ優勝を果たした。 さらにルカ・モドリッチもメンバーに入った2012-13シーズンだったが、リーガではバルセロナに敗れ2位、コパでも決勝でマドリードダービーに敗れた。CLは各国リーグ王者がそろう死の組をボルシア・ドルトムントに次ぐ2位で突破したものの、準決勝で再びドルトムントに敗れた。3シーズンぶりの無冠という結果を受けてマドリーはモウリーニョを解任。後任にカルロ・アンチェロッティを据えた。 市場ではイスコやアシエル・イジャラメンディといった国内の有望な若手を獲得。さらに、トッテナム・ホットスパーFCから高額でガレス・ベイルを獲得した一方で、ロナウドへの最大のアシスト源であったエジルをアーセナルFCに売却。疑問の声も多く挙がったが、ベイルは2つのコンペティションの決勝戦で決勝点を挙げる活躍を見せ、3年ぶりのコパ制覇と10度目のCL制覇に貢献した。 翌夏には、直前のワールドカップで優勝したドイツのトニ・クロース、得点王となったコロンビアのハメス・ロドリゲス、コスタリカのベスト8進出に貢献したGKケイロル・ナバスを獲得した。しかし、このような高額選手の獲得が、昨シーズンのデシマ達成に大きく貢献したアンヘル・ディ・マリア放出を招くこととなった。また、移籍市場終盤には、ディ・マリアを売却したマンチェスター・ユナイテッドFCからハビエル・エルナンデスがローンで加入。 その後は大物選手の補強よりも有望な若手選手、特にスペイン人選手の獲得に多額を費やす傾向が強まった。前人未到のCL3連覇を達成した2018年、新銀河系軍団の象徴であったロナウドがユヴェントスFCに去ったが、ここでもクラブは大型補強を敢行することなく、前年にクラブを離れた下部組織出身のマリアーノ・ディアスを買い戻すにとどめたが、2019年の夏にはエデン・アザールを獲得している。
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