新たな候補者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:23 UTC 版)
「1981年の国際連合事務総長の選出」の記事における「新たな候補者」の解説
新たに9人の候補者が指名された。中国が、第三世界の候補者しか認めないと明言していたため、候補者はアフリカ、アジア、ラテンアメリカの出身者で占められた。 公式の候補者肖像 候補者 地位 指名国 地域グループ 備考 サドルッディーン・アーガー・ハーン(英語版) 国連難民高等弁務官 (1965–1977) ヨルダン アジア太平洋グループ フランス、イラン、スイスの3か国の国籍を持つが、それら以外の国から指名を受けた。 カルロス・フリオ・アロセメナ・モンロイ(英語版) 元エクアドル大統領 エクアドル ラテンアメリカ・カリブ海グループ ホルヘ・イルエカ(英語版) パナマ外務大臣 パナマ ラテンアメリカ・カリブ海グループ カルロス・オルティス・デ・ロサス(スペイン語版) 駐英アルゼンチン大使 アルゼンチン ラテンアメリカ・カリブ海グループ 1971年の選出でヴァルトハイムを破ったが、ソ連に拒否権を行使された。 ハビエル・ペレス・デ・クエヤル 元国際連合事務次長(特別政治問題担当) ペルー ラテンアメリカ・カリブ海グループ サンティアゴ・キハノ・カバイェロ 国際連合ジュネーブ事務局対外部長 コロンビア ラテンアメリカ・カリブ海グループ シュリダス・ランファル(英語版) イギリス連邦事務総長 ガイアナ ラテンアメリカ・カリブ海グループ Radha Krishna Ramphul モーリシャス国連大使 モーリシャス アフリカグループ ラファエル・M・サラス(英語版) 国連人口基金代表 フィリピン アジア太平洋グループ ソ連は何人かの候補者に拒否権を行使すると予想されていた。サドルッディーン・アーガー・ハーン(英語版)は、ヨーロッパで育ち、アメリカの学校に通っていた。また、シュリダス・ランファル(英語版)はイギリス連邦の事務総長であり、イギリスとの関係が深い。ラテンアメリカの候補者は、アメリカの影響力の範囲内にあると考えられていた。しかし、ハビエル・ペレス・デ・クエヤルはソ連との関係が深く、ラテンアメリカの候補者の中では唯一、ソ連に受け入れられると考えられていた。
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