文化の中のタンチョウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 07:09 UTC 版)
東アジアにおいては古くから、タンチョウはその清楚な体色と気品のある体つきにより特に神聖視され、瑞鳥とされ、ひいては縁起の良い意匠として、文学や美術のモチーフに多用されてきた。また、「皇太子の乗る車」を指して「鶴駕(かくが)」と呼ぶように、高貴の象徴ともされた。 道教的世界観の中では特に仙人、仙道と結びつけられ、タンチョウ自体が大変な長寿であると考えられたほか、寿星老人が仙鶴に乗って飛来するとか、周の霊王の太子晋が仙人となって白鶴に乗って去ったといった説話が伝えられている。 なお、古来の日本で「花」といえば梅を指したのと同じように、伝統的には、中国や日本で単に「鶴」と言えばタンチョウを指しているのが通常である。 また古くは鶴を指して「たづ」とも呼んだ。 難波潟 潮満ちくらし 雨衣 たみのの島に たづ鳴き渡る (詠み人知らず、『古今和歌集』⑰雑上 #913)
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