文化の中のBLTサンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 03:55 UTC 版)
「BLTサンドイッチ」の記事における「文化の中のBLTサンド」の解説
1963年にポップアートの彫刻家クレス・オルデンバーグは巨大なBLTサンドイッチの彫刻を製作した。これは後にホイットニー美術館に展示された作品で、大きさは81 cm × 99 cmあり、材料にビニール、パンヤ、材木を使いアクリルでペイントしている。しかしこの作品は移動させるたびに再構築しなければならないため、展示されるたびに姿が変わる。オルデンバーグは1963年に製作してからは自分の手で組んだことはないと語っている。 1995年に発売された山本正之のアルバム『COLORS』収録の「ブルックリン物語」の歌詞には、ボストン産まれの女性が夕暮れにBLTをほおばっている旨の一節がある。 2003年に世界最大のBLTサンドの記録がミシェル・アンナ・ジョーダンによって打ち立てられた。この長さにして33 mのサンドイッチは、同じ年にカリフォルニア州ソノマ郡で開かれたトマト・フェスティバルで調理されたもので、総面積は96,620 cm2に及んだ。2008年にはマリー・ガニスターとグレンダ・カステッリが55 mのBLTサンドをつくっている(本来の予定ではジョーダンも加わるはずだった)。2012年の時点での世界記録は、2009年に達成された63.73 mである。 2004年、ニューステイツマン誌は政治家「お気に入り」のサンドイッチには政治的なニュアンスがあるという記事を掲載した。例えばチキンティッカであれば、「帝国の過去を静かに肯定しつつ、多文化的な現在と未来を強く支持する」というものだ。背景にはこの記事が象徴的だとみなすエピソードがある。当時の対立政党の党首ウィリアム・ヘイグは、一方ではフィッシュアンドチップスが好きだと語り、他方では出来たてのフェットチーネが好きだと話す首相のトニー・ブレアに対して、食に関して偽善的であると非難したのである。ニューステイツマン誌はトニー・ブレアはサンドイッチであればBLTサンドを選ぶだろうと結論している。つまり全階級に訴えかけるためである。
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