教え子殺害事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 21:10 UTC 版)
2015年3月12日、福井県勝山市内に停めた自動車内で、教え子の東邦大大学院生(当時25歳)の首を腕で締めて殺害した容疑により、3月14日に逮捕され、4月3日に殺人罪で起訴された。身柄拘束中の2015年3月31日に特命准教授としての任期が満了し、更新されないまま同日をもって退任した。 2016年に福井地裁で裁判員裁判が開かれ、検察側は殺人罪による懲役13年を求刑した。同年9月29日の判決では、前園被告が妻子のある身で教え子と男女関係を結び殺害に至った事実は認定しつつ、被告人・弁護側の「(被害者からの)依頼に基づく嘱託殺人」だったという主張が認められ、嘱託殺人罪による懲役3年6ヶ月の実刑判決となった。検察側・被告人側双方ともに控訴せず、10月14日に判決が確定した。 この判決に被害者の遺族は納得せず、前園受刑者に損害賠償を求める訴訟を提起し、2017年5月に千葉地裁で開かれた第1回口頭弁論で、刑事裁判判決には事実誤認や不備があると主張した。前園受刑者側は請求の棄却などを求め、争う姿勢を示した。被害者の父親は閉廷後の会見で「保身のための口封じの末の殺人であることが明確。絶対に許せるものではない」と述べた。2021年1月13日、遺族が約1億2000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、千葉地裁は、殺害依頼は真意ではなかったとして8593万円の支払いを命じた。
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