攻勢限界点とは? わかりやすく解説

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【攻勢限界点】(こうせいげんかいてん)

紛争において、敵に対して優位に立った側(攻勢側)が優位維持できる限界

一般に争いにあって優位維持するためには継続的に攻撃を行わなければならない
敵を攻撃すれば敵戦力撃滅士気への影響領土奪取などの戦果得られ、その戦果によってさらなる優位得られる
一方で攻撃中止した場合、敵が体勢立て直し反撃に出る機会与える事になり、優位失われる

しかし一方で攻撃持続し続ける事によって戦力消耗する
交戦による味方への被害はもちろん、確保した優位増える事によって兵站への負担増大する

例えば、敵を追い払って領土増えた場合、それを防衛するために戦線はより長くなる
そのため、以前より多く兵力防衛回し、より広大な面積兵站維持する必要が生じる。

そうした負担攻撃続けて優位得れば得るほど深刻になっていき、ある時点限界達する。
兵站への負担大きくなりすぎ、戦略的に優位増やし続ける事が不可能になるのである
そうした攻勢による優位負担上回る瞬間を「攻勢限界点」という。

理想的には、優位な側は自軍が攻勢限界点に達す前に紛争終結させる事が望ましい。
もちろん、余裕保っているうちに敵勢力を完全に撃滅できれば理想的である。
かしそうない場合、攻勢限界点に近い状態で講和を結び、勝ち取った優位固定する必要がある

そのどちらもできず、限界見誤ったまま戦況推移した場合、攻勢限界点に達した時点優劣逆転する
今まで優位であった側は攻撃できなくなったため主導権失い劣勢側がその隙に優位を奪うべく攻勢転じるのである




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