支配力の盛衰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 01:58 UTC 版)
第1巻では、デヴィッド・イネスの見たところ、彼女らが巨大な空洞世界ペルシダーを支配していた(同シリーズは地球空洞説を採用しており、ペルシダーは「地底世界」と呼称される)。第2巻においてデヴィットらとの抗争の結果、その座を人類に譲っている。 しかし、彼女らを絶滅させる事は事実上不可能で、辺境には依然としてマハールの都市・集団が存在している…と、その時点でデヴィッドは思っていた。 ところが、第3巻の序盤(章題は文字通り「序」)では、「未知の敵(コルサール人)の脅威にさらされ、デヴィッド・イネスの建国したペルシダー帝国に庇護を求める」までに落ちぶれている。ちなみに、この部分はアブナー・ペリー(デヴィッドと共にペルシダーに入り込んだ地上人)の語りであり、直接の登場シーンはない。 以後、マハールが直接登場することはなく、1巻につき1度程度の割合で言及されるに留まっている。 第4巻では、サゴスがターザンにシプダール(プテラノドン)を説明する際に、「マハールに使役されることがある」。 第5巻では、醜悪な女性求婚者を断る際に「マハールを嫁にした方がマシ」と答える。 第6巻では、デヴィッドは当初の考え(「マハールがペルシダー全体を支配していた」)を、自ら否定している。 このことから、元々の支配力はプートラ周辺(後のペルシダー帝国の版図)に限られていた、と思われる(第2巻の終盤では、デヴィッドらはペルシダー帝国の版図からマハールを一掃した。第3巻の「序」では、コルサール人の脅威にさらされ、ペルシダー帝国の辺境に入り込んでいく状況が語られる)。ただし、第4巻では、海を隔てた場所(陸路でつながっているものの、かなり迂回しなければ到達できない距離)にある「シプダールの山々」の付近に住んでいるサゴス族にも、マハールの存在は知られていた。 マハールが絶滅した、という記述はないので、第3巻以降の状態は不明である。
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