損傷の形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 13:52 UTC 版)
DNAの損傷はDNAの二重ラセンといった二次構造よりもむしろ一次構造に影響を与えるものが多い。これらは以下のように分類される。 塩基の変化塩基の酸化(例えば、8-オキソ-7,8-ジヒドログアニンの生成)や 塩基のメチル化(例えば、7-メチルグアニンの生成) 塩基の加水分解(例えば、プリン塩基やピリミジン塩基の脱離) 塩基の不正対合。DNAの複製において、新しく生成されるDNA鎖上に不正な塩基が編みこまれるために生じる。 重複 脱アミノ化(例えば、シトシンからウラシルへ、あるいは、アデニンからヒポキサンチンへの変化) ヌクレオチドの挿入、あるいは欠失 類似塩基の取り込み 紫外線によるチミン二量体の形成 鎖の切断電離製放射線による切断 核酸の骨格部分に取り込まれた放射性物質の崩壊 酸化的フリーラジカルの生成 架橋同一鎖上の塩基対同士の架橋 対向する塩基対同士での架橋 蛋白質との架橋(例えばヒストンなど)
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