損傷や病変による障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/18 06:26 UTC 版)
「背側皮質視覚路」の記事における「損傷や病変による障害」の解説
後部頭頂葉皮質の損傷があると、さまざまな空間認識障害が起きる。 視覚性同時失認 二つ以上のものに同時に注意を向けることができない。ある状況を描いた図を見て、細部は理解できても総合的な状況の理解ができない 視覚性運動失調 視空間性情報を手の動きの指標とすることができない。注視している対象をつかもうとしても、そこに手を持っていくことができない 半側空間無視 健側(障害側の反対側)の空間を認識できない。歩いていても障害側に寄ってしまう。 視覚性運動盲 動きを把握できない。見ているものがすべて静止して見え、動いているものは紙芝居やコマ送りのように見える。 失行 筋力は正常なのに、任意の、あるいは自由意志による運動ができない。手指の曲げ伸ばしといった簡単な動作から歩行、顔面の動作、さらに複雑な動作(じゃんけんをする、マッチで火をつけるなど)が、さまざまなレベルでできなくなる
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