捕物作家クラブとは? わかりやすく解説

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捕物作家クラブ(とりものさっかくらぶ)


日本作家クラブ

(捕物作家クラブ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/02 22:27 UTC 版)

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一般社団法人日本作家クラブ
創立者 野村胡堂
団体種類 一般社団法人
設立 1949年(昭和24年)7月、「捕物作家クラブ」として発足
所在地 東京都中央区築地4-4-14 ラフィネ東銀座11階
起源 捕物作家クラブ
ウェブサイト sakkaclub.or.jp
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一般社団法人日本作家クラブ(にほんさっかクラブ)は、日本文筆家で構成される法人。1949年昭和24年)、野村胡堂が中心となり「捕物作家クラブ」として発足[1]1960年に現名称となり、2010年一般社団法人となった[1]

現理事長は竹内博[2]

概要

文壇党派的な一切を排除」を掲げ発足。「純文学至上主義」と一線を画すとして、野村胡堂を始め山手樹一郎江戸川乱歩川口松太郎海音寺潮五郎子母澤寛長谷川伸山岡荘八横溝正史吉川英治といった当時の大衆小説歴史小説の作家が数多く在籍した[1]

江戸川乱歩によれば、1947年の探偵作家クラブ(のちの日本推理作家協会)発足に際し、乱歩が、野村胡堂ら捕物帳を執筆している時代小説作家も参加させることを主張したのに対して、発起人のうちに反対意見があり、現代ものの探偵作家のみで発足させることになった。このため乱歩は、探偵作家であるが捕物帳も執筆していた横溝正史城昌幸に対して、探偵作家クラブとは別に捕物作家クラブを結成するように呼びかけていた。こうした経緯から、乱歩は時代小説を全く書いていないにもかかわらず、創立発起人、会員となっている[3]

1988年に分裂。半村良豊田行二勝目梓志茂田景樹ら多くの作家が他の協会(日本文芸家クラブ)に流れた[4][* 1]

65周年を記念して2014年に「野村胡堂文学賞」を創設。他に「あらえびす文化賞」、「文芸賞」、「随筆賞」を設けている[5]

入会には会員1名、理事1名の推薦を要する。

歴代会長・理事長

  1. 野村胡堂
  2. 山手樹一郎
  3. 陣出達朗
  4. 小林秀美
  5. 細島喜美
  6. 大林清
  7. 木屋進
  8. 市村美就夫
  9. 若山三郎
  10. 吉村卓三
  11. 中村信也
  12. 竹内博

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ その後、勝目梓豊田行二らは日本文芸家クラブを設立。

出典

  1. ^ a b c 日本作家クラブとは
  2. ^ “理事長挨拶”. 一般社団法人 日本作家クラブ. (2018年6月14日). https://sakkaclub.or.jp/aboutus/greeting/ 2018年8月16日閲覧。 
  3. ^ 江戸川乱歩探偵小説四十年(下)』 光文社光文社文庫〉、2006年2月20日、310頁。ISBN 4-334-74023-5 
  4. ^ 「真二つに割れた日本作家クラブ分裂騒動」『』、1988年9月号、29頁。
  5. ^ 日本作家クラブ:「野村胡堂を顕彰する賞」について

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