技術・価格動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 00:04 UTC 版)
2008年時点では携帯用情報機器でタッチパネルの90%程度が抵抗膜方式であり、残りは主に静電容量方式が占めていた。抵抗膜方式は携帯電話に使用する3インチサイズで2米ドル程度と廉価である。投影型静電容量方式も同サイズで安ければ5米ドル程度になり、コストは大きな障害では無くなりつつある。静電容量方式は多点検出が可能なため、「ジェスチャー」のようにある程度複雑な指示が行なえるので、1点検出のみの従来機種との差別化が出来る。従来、入力に対する即時の反応は、画面表示を随時変化させることにより行うか、音を発することでユーザーにレスポンスを返していたが、最近では、画面を指などで操作した際にスイッチを押したような操作感を与える「触覚フィードバック」と呼ばれる技術が製品に取り入れられ始めている。さらに、物の肌触りを伝える研究も行なわれている。 タッチセンサーと液晶パネルは別部品であるが、特に液晶パネルメーカーが両者の機能を1つに内蔵した製品の開発に取り組んでいる。タッチセンサー付き液晶パネルとして1枚に薄く出来れば携帯機器にとっては大きな差別化要素となる。 タッチパネルの上で操作すると指で押した部分が見えにくくなるという問題があるが、パネル全体を手で保持しながら、パネルのウラ面で操作をするという「背面操作技術」が研究されている。パネルの裏面にタッチセンサを備え、オモテ面に表示されるウラの指の位置を確認しながら操作することで画面に触れずに操作できる。
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