技術の原理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 01:44 UTC 版)
「テーラードファイバープレイスメント」の記事における「技術の原理」の解説
縫製繊維産業で使用されている刺繡機を基としたこの加工機は、繊維ロービング材料を基材に積層およびステッチするように応用されている。約3,000から50,000フィラメント数までのロービング素材、多くは汎用の炭素繊維を適用できる。プリフォームは、単一のロービングを配向することによって継続的に生成される。スプールから引き出されたロービング素材は、ステッチ針の前に配置されたパイプによってガイドされる。ロービングパイプと、基材が固定されているフレームは、針の位置に対して段階的に同期して移動し、千鳥縫いを行う。ロービングスプール、パイプ、針を備えたステッチヘッドは、360度任意に回転可能である。各運針の間に、上糸は基材を貫通し、下糸ボビンの周りをループする。したがって、ダブルバックステッチが形成される。現在、1分あたり最大800針を達成することができる。基材は、織物または不織布などの2Dテキスタイル、または熱可塑性複合材料用のマトリックス互換フォイル材料が考えられる。運針のステッチパスは、従来からある刺繡データの設計ソフトウェアを使用するか、最近では2D-CADシステムを使用して、パターンの形で設計できる。その後、いわゆる“パンチソフトウェア”を使用してステッチ位置の必要な情報がパターンに追加され、最終的にTFPマシンに転送される。 TFPプリフォームへの樹脂含浸は、RTM(樹脂トランスファー成形)、真空バッグ成形、プレス、オートクレーブ成形などの従来の処理技術で行うことができる。熱可塑性複合材料の場合、例えばフィルムや繊維という形でマトリックス材料と強化繊維を同時に配向できる。その場合、基材は、成形プロセス中に溶融し、マトリックスの一部となる熱可塑性フォイルとなる。このタイプは、深絞りTFPプリフォームに最適である。
※この「技術の原理」の解説は、「テーラードファイバープレイスメント」の解説の一部です。
「技術の原理」を含む「テーラードファイバープレイスメント」の記事については、「テーラードファイバープレイスメント」の概要を参照ください。
- 技術の原理のページへのリンク