打ち消し表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/02 09:09 UTC 版)
打ち消し表示(うちけしひょうじ)とは、何らかの商品について特長やメリットを説明する際に、その内容に例外がある場合に表示される注釈のことである[3]。
概要
商品・サービスを消費者に訴求する方法として断定的表現や目立つ表現などを使って、品質等の内容や価格等の取引条件を強調した表示(強調表示)に対し、それが無条件、無制約に当てはまるものとの誤解を消費者に与えることがないよう、景品表示法を考慮して例外条件、制約条件等を示すのが「打ち消し表示」である[5]。例えば、「個人の感想です」などがこれに該当する[1][4]。
問題点
打ち消し表示は小さく表示されることが多く[1]、気付きにくいという問題点もある[4]。
消費者庁が実施したテストでは、9割の人が打ち消し表示を「見ていなかった」、もしくは「見落としていた」という結果もある[2]。
脚注
- ^ a b c “打ち消し表示とは 意味/解説 - シマウマ用語集”. makitani.net (2017年7月21日). 2020年8月6日閲覧。
- ^ a b “スマホ広告の“打ち消し表示”が問題に〜4割が「見落として商品購入」”. iPhone Mania. 2020年8月6日閲覧。
- ^ a b “スマホサイトの「打消し表示」の監視を厳格化――消費者庁の方針は? 景表法違反にならいためには?”. ネットショップ担当者フォーラム. 2020年8月6日閲覧。
- ^ a b c 日本放送協会. “「取締り強化へ 広告の『打消し表示』」(くらし☆解説)”. 解説委員室ブログ. 2020年8月6日閲覧。
- ^ “打消し表示に関する表示方法及び表示内容に関する留意点”. 消費者庁. 2020年8月7日閲覧。
打ち消し表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 16:46 UTC 版)
「不当景品類及び不当表示防止法」の記事における「打ち消し表示」の解説
商品・サービスの表示において、強調表示(文字を大きく目立たせた表示)の例外を示したものを打ち消し表示という。打ち消し表示は、注意書きとして、強調表示よりも目立たないように表示されることが多い。 例:清涼飲料水の表示で「ミネラル補給」と表示し、「この商品でのミネラルとは、カリウム・リン・マンガンのことです」と打ち消し表示。 携帯電話の広告で「通話料0円」と表示し、「午後9時から午前1時までは通話料がかかります」と打ち消し表示。 結婚紹介所の広告で「成婚数1万件」と表示し、「会員外成婚を含む」と打ち消し表示。 不動産(マンションなど)の広告で「東京駅まで電車で1時間」と表示し、「乗換え時間を含みません」と打ち消し表示。 打ち消し表示は消費者に見やすく、わかりやすくなければならない。公正取引委員会は2008年6月13日に、次のとおり、打ち消し表示の考え方を示した。 打消し表示を行わずに済むように訴求対象を明確にするなど強調表示の方法を工夫することが原則 やむを得ず、打消し表示が必要な場合には、強調表示に近接した箇所、強調表示の文字の大きさとのバランス、消費者が手に取って見る表示物の場合、表示スペースが小さくても、最低でも8ポイント以上の文字、十分な文字間余白、行間余白、背景の色との対照性の点に留意
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