打ち継がない場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 08:26 UTC 版)
連碁などの縁起物として打たれる碁の場合、予め時間や手数を定めて置き、勝負をつけることなく途中終了することがある。これを「打ち掛け」と表現することがある。 指導碁において、白番(上手=指導する側)が劣勢となり、指導碁として継続する意義が薄れたと上手が判断した時に途中終了を提案することを「打ち掛け」と表現する場合がある。 江戸時代以前の対局の棋譜において、「打ち掛け」と記述されているにも関わらず打ち継がれた棋譜がなく、実質的に途中終了となっている棋譜が複数存在する。これは、前項の指導碁的性格を持ったものの他に、打ち手に身分や立場などの差があって勝負を明確にすることに差し障りがある場合に、大勢が見えた時点で「打ち掛け」という形を取ることで面目を保つ習慣があったと推測されている。
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