打ち上げ場所の確保
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 07:31 UTC 版)
「モデルロケット」の記事における「打ち上げ場所の確保」の解説
日本において最大の課題は、「打ち上げ場所の確保」である。 高度200メートル以下の打ち上げ程度であれば河川敷や公園で打ち上げても機体を見失う事は少ない。一方、アメリカでは50キロ四方の広大な乾湖などでロケットを打ち上げる事が出来るため高度数十キロや宇宙空間まで達するようなロケットも打ち上げが出来る。しかし、そのような環境がない日本では、特別な支援がない限り高度1,2キロが限界である。 また日本の空港の周辺では航空法により打ち上げが禁止されたり、周辺でなくとも250メートル(航空路では150メートル)を超えて打ち上げる場合には必ず「飛行通報書」の提出が必要になるなどの事情もある。 また、H型以上のエンジンは音速を突破することがあり、エポキシ接着剤の扱い方などを要求されるうえに推力が大きくなるので到達高度が高く、日本では打ち上げ場所の確保が非常に難しくなる。海岸で打ち上げることも考えられるが、潮の流れによって機体の回収が難しい。このように、打ち上げ場所の確保が難しいことが、日本におけるアマチュアロケット活動を妨げる最大の要因となっている。
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