打ち上げ契約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 09:30 UTC 版)
「Google Lunar X Prize」の記事における「打ち上げ契約」の解説
コンテストの最終フェーズに進んだ5チームの打ち上げ契約の内容とその後の推移を示す。 いずれも打ち上げを提供する企業の打ち上げ機が参加チームの月面着陸機を地球軌道まで運び、そこから月までは月面着陸機が自力で航行する計画だった。 チーム名打ち上げ機契約時の発表内容その後の推移Moon Express(英語版) Rocket Lab Electron 2015年10月、Moon ExpressはRocket Labと打ち上げ契約を締結した。契約には3回の打ち上げが含まれており、2017年に2回の打ち上げを行い、3回目の打ち上げ日程は後日決定する予定とされた。 Rocket Labは2017年5月と2018年1月の2回に渡ってElectronロケットの打ち上げ試験を行い、後者で初めて地球周回軌道への投入に成功した。ただし、Moon Expressの探査機の打ち上げ予定は発表されていない。 SpaceIL SpaceX Falcon 9 2015年10月、SpaceILはSpaceflight Industries(英語版)と打ち上げ契約を締結した。 SpaceILは、資金難のために打ち上げを2019年に延期するなどと噂されたが、2017年12月には、2017年中に2000万ドルの資金を調達できなければコンテストへの参加を継続できないことを表明した。2018年1月には、SpaceILは2018年中に打ち上げを行う予定であることを表明した。 Synergy Moon(英語版) Interorbital Systems(英語版) Neptune 2016年8月、Synergy MoonはInterorbital Systemsと打ち上げ契約を締結した。 2018年1月現在、Interorbital Systemsがロケットによってペイロードを地球周回軌道に投入した実績はなく、Synergy Moonもコンテストでの打ち上げ予定を発表していない。 TeamIndus(英語版) ISRO PSLV-XL 2016年11月、TeamIndusはISROの企業部門であるAntrix Corporation(英語版)と打ち上げ契約を締結した。 TeamIndusの資金や機材調達などの問題から契約が解除されるとの報道が2018年1月に流れた後、2018年1月25日に契約終了が正式に発表された。 HAKUTO ISRO PSLV-XL 2016年12月、HAKUTOはTeamIndusと月面探査機の"相乗り"契約を締結した。TeamIndusは、自らの月面探査機を搭載してPSLVで打ち上げる月面着陸機に、HAKUTOの月面車も搭載して月面まで輸送する予定とした。 TeamIndusとAntrix Corporationの打ち上げ契約が終了したため、これを前提としたHAKUTOとTeamIndusとの契約も履行されないことになった。
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