成分間の関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 18:48 UTC 版)
並列関係 - 成分同士が対等の関係にあるものをいう。並列関係にある場合、連濁は起きない。草木・赤白・田畑・尾頭… 従属関係 - 成分同士が対等でなく、一方がもう一方に従属しているものをいう (日本語ではほとんどの場合、最後に現れる語根の性質が語全体の品詞を決定する)。買い物・着物・安売り・うれし涙… 円高(円が高い状態)・雨降り(雨が降ること)・にわか雨(にわかに雨が降ること)・横断歩道(横断するための歩道)… 山登り(山に登ること)・田舎育ち(田舎で育ったこと、またはそうした人)… 複合動詞 - 2つの動詞が結び付いてできた動詞をいう。日本語では非常に種類が多い。切り倒す・ふりかける…前項が後項を副詞的に修飾し、前項の表す動きが、後項の表す動きの様態を規定している。 引き始める・押し続ける・作り上げる・書き上げる…前項が基本的な意味、後項が文法機能などを担う。「-始め (る)」「-続け (る)」等はほとんどの動詞、あるいは非常に多くの動詞に後接しうる語根であるため、語彙的な結合でなく統語的な結合と見なされ(補助動詞に近い)、それらが後接した複合動詞全体は辞書に登録されない。
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