成分組成と構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:17 UTC 版)
AHCCは乾燥シイタケ(Lentinulla edodes)やアガリクス(Agaricus blazei Murill)と比較して、糖質を豊富に含むことが判明している。そして、この糖質成分は主に多糖類であると考えられている。 担子菌由来の機能性成分として一般に、β-グルカンが知られているが、AHCCにはβ-グルカンは0.2%程度しか含まれておらず、メシマコブ(Phellinus linteus)同様にα-グルカンが多く含まれている点で、他のキノコあるいはキノコ由来の食品と異なっている。中でも2位および3位の水酸基が部分的にアシル化されたα-1,4-グルカンの存在が報告されており、活性成分の一つであると考えられている。この「部分アシル化α-グルカン」は、単に担子菌培養物の抽出によっては得られず、AHCC独自?の製造過程において、通常のα-グルカンが酵素的に修飾を受けて生じたものであると推定されている。 また、製造元である株式会社アミノアップ化学では、AHCC中の糖類関連成分(GIサッカライド:構造式)を特定しており、この成分と機能性に関する特許を申請している。
※この「成分組成と構造」の解説は、「AHCC」の解説の一部です。
「成分組成と構造」を含む「AHCC」の記事については、「AHCC」の概要を参照ください。
- 成分組成と構造のページへのリンク