意匠設計の事務所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/20 14:09 UTC 版)
建築の設計のうち、意匠設計を行う設計事務所にも種類がある(以下にあげる事務所には、構造設計なども含めて行う事務所もある)。 アトリエ事務所個人の建築家が主宰する事務所をこのように呼ぶ。設計される建築は作家性、作品性をもった「作品」をつくる。新建築、GA JAPANなどに作品を発表することが多い。スタッフは、建築家の下での修業の後独立し、アトリエを構えることもある。 設計監理協同組合方式個人で設計事務所をそれぞれ経営する一方で、組合を結成して設計業務を行う方式もある。この方式の設計集団も全国にあり、上記アトリエ系のうち、同人方式やユニット方式などがあるが、これも協同組合方式と類似の設計業務スタイルである。 組織設計事務所比較的大きな、設計専業の会社組織の事務所をこのように呼ぶ。新建築、GA JAPANなどに作品を発表することもある。この場合は、その作品の設計責任者を併記して発表するのが通例である。 ハウスメーカー自社仕様の住宅の設計、技術開発を行う。具体的な個別の物件については、マニュアルや仕様を定め素人である営業マンでも平面をまとめられるようにしているが、複雑な場合社外の契約事務所にプラン作りや申請書作成を委託する場合が多く見られる。 建設会社・建設業設計部「設計施工」を請負った場合の実施設計を担当する。会社によっては各種工法の開発、研究部門を含めている所もある。原則的に「設計施工分離」の公共建築の設計は、工事を請負う為に出来ない。 その他の事務所これが数としては最も多い。個人経営から株式会社まで様々である。独自に建築主から依頼を受けるものや、上記事務所への協力あるいは下請けの形で間接的に受けるもの、あるいはその両方をするもの、建築コンサルタント業務を行うもの、建設コンサルタント、都市計画コンサルタントの建築部門や不動産会社の設計部署の形式をとるなど、業務形態も様々である。更にはプランニングやプロデュース専門のデザイン事務所、補償コンサルタント、店舗コンサルタント、確認申請手続を専門に受ける「確認代願」、図面作成のみを受ける「ドラフトマン」と呼ばれるものなども、建築士事務所登録をしているならば建築設計事務所とみられる。
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