性交と性感
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/22 08:39 UTC 版)
なお参考までに述べると、多くの日本人男性にとっては、挿入が性行為の全てであるかのように思われているが、婦人雑誌等における調査では、女性側からは長過ぎる挿入はかえって不快なものであるとする意見がある。これは前記の性感や性欲の減退による物であるが、この状態に陥ると、体力が回復するまでは性感がほとんど得られず、また膣内部の愛液も減り、俗にいう乾いた状態となる。この段階において無理に挿入すれば、女性の側にとっては痛みしか与えない事もあるため、まだ性感を得るに到っていない状況同様に、余計な不和を招きかねない。特に疲労困憊しているのに、なお性交を求められ、煩わしいと感じる人もある。 一方、性交の前に行う前戯では、お互いの性的興奮を高め、性感を増大する働きがあるが、これは何も性器の刺激によってのみ興奮が増大するのではなく、以下の条件でも興奮が増す事が知られている。 キスをする 指を舐める・舐められる・舐めさせる 裸で触れ合う お互いの体(性器他)を見せ合う 抱きしめあう 撫でる・撫で回す 揉む 肩・首筋・足・腕・腰廻り・腹・顔を揉まれる事も、時に官能的である 軽くつねる 匂いを嗅ぐ・嗅がれる 等 実際問題として性的興奮を感じるためには明確な決まりがある訳では無いため、性的興奮を感じるためなら様々な方法論がほぼ無限にある。特定の相手と良好な性的興奮に到りたい場合は、相互の性癖をよく理解する必要があり、そのためにはお互いに、よく情報交換する事が勧められる。またオーガズム後で満足状態にある相手(女性)に更に挿入を求めると、前記の通り煩わしい・むしろ鬱陶しいとすら感じさせるため、精力絶倫の向きは、事前確認を行った方が良いかも知れない。このような場合においては、性的興奮を高める前戯と同じ行為ではなく、オーガズムの余韻を楽しむ後戯を行う事が勧められ、後戯から回復具合を計ってそのまま前戯に到るという手もある。
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