急性HIV感染症
【概要】 初めてHIVに感染した時から3~6ケ月後あたりまでの状態。
【詳しく】 性行為で感染した場合は、HIVはまず粘膜下の樹状細胞に取り込まれ、ウイルスが増える。リンパに流れでて近くのリンパ節に到着し、ここに住んでいる多くの樹状細胞でHIVの爆発的な増殖が起こり、全身にばらまかれる。侵入からおよそ数日から4週間後である。やがて免疫反応によってウイルスの増殖を抑えるが、完全には排除できなくて定常状態になる。この状態をセットポイントと呼んでいる。
【詳しく】 急性感染期に症状が現れる頻度は不明であるが70%近いという報告もある。最近、学会発表などでめざましく報告例が増えている。感染者の受診と専門医療機関での経験の増加、そして何よりも実数の増加を反映しているのであろう。急性HIV感染症の患者で薬剤耐性に関連する変異が発見されることがある。

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