微分可能函数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 15:46 UTC 版)
「アスコリ=アルツェラの定理」の記事における「微分可能函数」の解説
定理の仮定は、一様有界な導函数を持つ一様有界な微分可能函数の列 { fn } に対して満たされる。実際、導函数が一様有界であれば、平均値の定理より、すべての x と y に対して次が成立する。 | f n ( x ) − f n ( y ) | ≤ K | x − y | . {\displaystyle \left|f_{n}(x)-f_{n}(y)\right|\leq K|x-y|.} ここで K はその列に含まれる函数の導函数の上限であり、n に依存しない。したがって ε > 0 が与えられたとき、δ = .mw-parser-output .sfrac{white-space:nowrap}.mw-parser-output .sfrac.tion,.mw-parser-output .sfrac .tion{display:inline-block;vertical-align:-0.5em;font-size:85%;text-align:center}.mw-parser-output .sfrac .num,.mw-parser-output .sfrac .den{display:block;line-height:1em;margin:0 0.1em}.mw-parser-output .sfrac .den{border-top:1px solid}.mw-parser-output .sr-only{border:0;clip:rect(0,0,0,0);height:1px;margin:-1px;overflow:hidden;padding:0;position:absolute;width:1px}ε/2K とすることで列の同程度連続性の定義を確かめることが出来る。これにより次の系が成り立つ: {fn} を [a, b] 上で一様有界な実数値微分可能函数で、導函数 {fn′} も一様有界であるようなものの列とする。このとき、[a, b] 上で一様収束する部分列 {fnk} が存在する。 さらに二階導函数の列も一様有界であるなら、一階導函数も(部分列の違いを除いて)一様収束する。その他、連続的微分可能函数に対しても一般化が成立する。函数 fn は連続的微分可能で、その導函数 f′n は一様同程度連続かつ一様有界であり、列 { fn } は各点ごとに有界(あるいはただ一つの点で有界)とする。このとき、ある連続的微分可能函数に一様収束する { fn } の部分列が存在する。
※この「微分可能函数」の解説は、「アスコリ=アルツェラの定理」の解説の一部です。
「微分可能函数」を含む「アスコリ=アルツェラの定理」の記事については、「アスコリ=アルツェラの定理」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から微分可能函数を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 微分可能函数のページへのリンク