後発のフェミニストとの相違
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 04:52 UTC 版)
「リベラル・フェミニズム」の記事における「後発のフェミニストとの相違」の解説
後発のフェミニストと異なる点 19 世紀末あたりから女性参政権の獲得・労働や教育などでの公的・法的男女不平等是正を目的に台頭したリベラル・フェミニストは、最初のフェミニズムである。そのため、私的領域に介入しないことなどリベラル・フェミニズムを批判するフェミニズムである、ラディカル・フェミニズムやマルクス主義フェミニズムが産まれた。リベラル・フェミニストは、妊娠中絶に関する議論について、中絶は女性の立場意思で可能にすべきとの立場を取りながらも妊娠希望時以外の性行為を控え・交際相手・結婚相手以外との性行為を自重すべきとの立場をとる。後発のフェミニズムでは、完全に女性本人が自由に性行為と中絶する権利があるとするプロチョイスの立場を取る。 ポルノは本質的に女性にとって有害であると主張するラディカル・フェミニズムに対して、リベラル・フェミニズムは表現の自由を重要であるとし、サイバーカルチャーを性的積極行動主義と性的反乱の新たなフロンティアと考えている。先進国の憲法と相いれない反ポルノ、反婚姻制度、表現規制思想を持つキャサリン・マッキノンやアンドレア・ドゥウォーキンらのラディカル・フェミニストは、ポルノグラフィーの制作・流通・所持を禁止し、60年代の革命以前の保守的な社会を志向した。逆にリベラル・フェミニストで法学者・アメリカ自由人権協会代表も務めたナディーン・ストロッセンが、「ポルノをやり玉にあげる検閲は、性差別や暴力を減らせない」と説いた。
※この「後発のフェミニストとの相違」の解説は、「リベラル・フェミニズム」の解説の一部です。
「後発のフェミニストとの相違」を含む「リベラル・フェミニズム」の記事については、「リベラル・フェミニズム」の概要を参照ください。
- 後発のフェミニストとの相違のページへのリンク