引退後の再評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 08:30 UTC 版)
2009年になってTHE IDOLM@STERの登場人物である三浦あずさ(声:たかはし智秋)により「近道したい」がカバーされ、アルバムが発売された。2012年には、TAKA-BeeのAAAAgainというアルバムに「近道したい」が収録された。須賀響子が引退して暫く経過したが、「近道したい」については継続的にラジオで取り上げられるなど、アニメソングの名曲として受容され続けている。 1990年代はWebが普及しておらず、TV番組やラジオの他、雑誌やファンクラブ会報での活動報告が主流の時代であった。現在では売れ線以外の歌手については情報の散逸が進み、活動当時のファン以外にとってはベールに包まれている点が多い。須賀響子について活動当時出された情報源としては、音楽作品,雑誌,TV番組,ラジオ番組,ファンクラブ会報であるが、全てが散逸した。音楽作品は中古市場で僅かな枚数が流通しているのみで、価格は高騰している。雑誌は中古市場でも滅多に出回らないことから、活動についての本人の意見を知ることは難しくなっている。TV番組出演を行い、シングル曲のPVも制作されているが、映像は滅多に出回らない「VICTOR V-CD COMICS Ya&Ya Vol.7」というビデオCDに収録された「19回目のクリスマスはちょっと違う」を除いて発売されていないため、動く須賀響子を見ることも極めて難しい。出演したラジオ番組も商品化されることは無く、後追い世代は一切聴く事ができない。 昔のマイナーな歌手ゆえに音楽作品の再発売が行われず、TVアニメの「ぼのぼの」で有名になった「近道したい」が収録されたCDの中古価格が数万円程度まで高騰した。従って、一般的には動画共有サービスに違法アップロードされた音源しか触れられない状況が長らく続いた。Twitterでも言及されることが有り、#須賀響子のハッシュタグを付けたつぶやきも存在している。2010年代前半には、キャラクター・グッズやLINEスタンプなど、様々な形で「ぼのぼの」が再流行し、第1作のTVアニメを視聴して須賀響子の存在を知る者が増えて来ている。 2021年、Apple MusicやAmazon Musicなどのサブスクリプションや、オリコンミュージックストア,Mora等のダウンロード販売の全面解禁により、CD以外でも全ての曲を聴くことが可能になったが、告知は一切行われず、あまり知られていない。また、高音質な非圧縮音源や様々なアートワークが載った歌詞カードは高額なCDで入手する必要があることは変わっていない。
※この「引退後の再評価」の解説は、「須賀響子」の解説の一部です。
「引退後の再評価」を含む「須賀響子」の記事については、「須賀響子」の概要を参照ください。
- 引退後の再評価のページへのリンク