序曲について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 04:04 UTC 版)
序曲のなかに、フルートで演奏されるワルツが登場する。このワルツは最後に華やかな対旋律をまとって繰り返されるが、この対旋律はブラームスが書き込んだものといわれる。ただし、筆跡鑑定によるとオリジナル・スコアにはシュトラウス2世の筆跡しかなく、おまけにブラームスが対旋律とともに書き込んだといわれる「ブラームスによる対位法!」という言葉も見当たらず、事実ではない創作された逸話だと思われる。 序曲のワルツの一部 楽譜1 楽譜2 ワルツ『人を信ずるには!(イタリア語版)』(作品463)は、上の旋律をもとに作曲された。この序曲は『くるまば草』の劇中音楽の中でも特に有名で、しばしば単独で演奏される。 ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートへの『序曲』登場歴 開催年指揮者備考1947年 ヨーゼフ・クリップス 1950年 クレメンス・クラウス 1955年 ヴィリー・ボスコフスキー 1957年 ヴィリー・ボスコフスキー 1965年 ヴィリー・ボスコフスキー 1969年 ヴィリー・ボスコフスキー 1975年 ヴィリー・ボスコフスキー 1981年 ロリン・マゼール 1986年 ロリン・マゼール 1991年 クラウディオ・アバド 1996年 ロリン・マゼール 2007年 ズービン・メータ 2014年(ドイツ語版) ダニエル・バレンボイム
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