帰国と退位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 15:43 UTC 版)
「ウィルヘルミナ (オランダ女王)」の記事における「帰国と退位」の解説
ガーター勲章を得て、晴れて女王はオランダ本国へ帰還した。その後、1945年5月8日にドイツは降伏し、欧州戦線は終結を迎えた。1946年7月30日、大戦中の支援の感謝を伝えるため訪英。英国では大戦後初の晩餐会が催され、女王はガーター勲章を佩用して出席した。 一方、謹厳な女王が派手な式典やパレードを好まなかったこともあり、人々は大戦中と打って変わり、王室に好印象を持たなくなっていった。また、戦後復興問題に加え、17世紀以来の植民地だったインドネシアが1945年8月17日に独立を宣言し、オランダに対する独立戦争が勃発した。オランダへの国際的な批判も高まり、石油等の資源を失い本国が経済的な痛手を被ることも目前だった。 心身ともに疲弊した女王は退位の意思を表明し、1948年9月4日、即位式から50年を期して長女ユリアナに王位を譲った。 1962年11月28日崩御、82年の生涯の幕を閉じた。
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