希望閣版『レーニン選集』全5冊(產業勞働調査所・プロレタリア科學硏究所訳、1931-32年)
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戦前において、白揚社と並んでレーニンの著作を多く出版したのが、日本共産党の事実上の合法出版部門であった希望閣である。主なシリーズとして①「マルクス主義文庫」シリーズ(1928~30年に10冊以上が刊行)、②「レーニン小文庫」シリーズ(1931~32年に刊行)、③『レーニン選集』全6巻分予定などがある。このうち、『レーニン選集』はマルクス=エンゲルス=レーニン研究所によるロシア語版『レーニン6巻選集』の日本語訳で、共産党の影響下にあった産業労働調査所とプロレタリア科学研究所が翻訳を行った。しかし、共産主義思想が非合法とされた時代であったため、警察権力による厳しい弾圧と検閲のなかで出版は困難を極めた。そのため全6巻分の刊行には至らず、1931年から1932年のあいだに第1巻の第1~3分冊および第2巻の第1~2分冊のみが刊行されるに留まった。また、本文も伏字の箇所が少なくない。 第1巻 1894-1904(人民の友とは何ぞや、何を爲すべきか、貧農に與ふ、ロシア社會民主黨の農業綱領、一歩前進二歩退却 など) 第2巻 1905-1914(民主々義革命における社會民主黨の二つの戰術 など)
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