差別の不祥事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/23 06:23 UTC 版)
「ピール地区教育委員会」の記事における「差別の不祥事」の解説
南アジアを祖国とする元副校長ランジット・カッツクール(Ranjit Khatkur)は、全ての要件を満たしていたにもかかわらず校長への昇進が見送られたのは彼女の民族的/人種的背景が理由であると主張した。カッツクールはピール地区教育委員会における体系的差別を主張して、オンタリオ州人権裁判所(英語版)に提訴を行った。最終的にピール地区教育委員会の雇用・昇進に関する調査報告書がターナー・コンサルティング・グループから公表されることとなった。111ページに及ぶその報告書は、ピール委員会の雇用や昇進の方針を変更させることになった。これまで校長達は単独で(雇用・昇進に関する)面接を行い、志願者を選考した理由を明かすこともなく、どんな質問のやり取りをしたかの文書化もせずにいた。今回の変更では、偏見を排除するために面接は2人の人物で実施することとなり、校長は昇進プロセスに参加できず、それによって「ゲートキーパー 」の役割を排除した。あと人口多様性の調査が開始され、同報告書では民族的または目に見えるマイノリティだけが差別を経験したのはでないことも判明した。ターナーは、一部の白人男性でも縁故主義の重用や仲間びいき(cronyism)の疑いがあることを明らかにした。この報告以降、正しい方向への改善が進んでいる。
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