左足ブレーキを用いるドライバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 13:31 UTC 版)
「左足ブレーキ」の記事における「左足ブレーキを用いるドライバー」の解説
今日のF1においては、上記の理由からほとんどのドライバーが左足ブレーキを採用している。ただし、ルーベンス・バリチェロのように今日においても右足ブレーキにこだわるドライバーも少数ではあるが存在する。 一方で、日本のレース界においては依然として右足ブレーキのドライバーが一大勢力となっている。しかしながら21世紀になると、マシンへの適性や外国人選手とのマッチングなどもあり、右足ブレーキから左足ブレーキに変更する者も登場しており、また立川祐路のように、以前から左足ブレーキを採用している国内トップドライバーも存在する(立川は日本人ドライバーにおける左足ブレーキの代表格として、しばしば専門誌に採り上げられている)。また中には石浦宏明のように、同一年でもカテゴリによって右足ブレーキと左足ブレーキを使い分ける「両刀」もいる。2008年時点では、主にトヨタ系ドライバーおよびニッサン系ドライバーには左足ブレーキが、ホンダ系のドライバーには右足ブレーキが多く、脇阪寿一・アンドレ・ロッテラー・伊藤大輔・松田次生らのホンダから他メーカーへ移籍したドライバーは、概して移籍後に右足ブレーキから左足ブレーキへとシフトしている。ホンダ系ドライバーに右足ブレーキが多い理由として、ホンダのレース車の特性が関係しているのではないかという指摘がある。なお佐藤琢磨のように海外フォーミュラを経た現代日本人F1ドライバーに関しては、概して左足ブレーキを採用している。 WRCなど、ラリー競技の中では古くはエリック・カールソンにはじまりラウノ・アルトーネン、ターボカー主流のGr.B時代に名を馳せる事になるスティグ・ブロンクビストら、北欧出身ドライバーに左足ブレーキ使用者が多く存在し、1960年代に入る頃のラリー・モンテカルロ等でのアイス、スノー路面での攻略上、タックイン現象で低μ路面上を自在にコントロールしていくこれらのFF車使いのドライバーが上位を占めるようになる。他にも後年ではジャン・ラニョッティもその一人とされている。 2008年より、国内トップカテゴリーのフォーミュラ・ニッポンにおいてようやくセミオートマチックトランスミッション(パドルシフト)が導入されたため、従来右足ブレーキを使っていたドライバーがパドルシフトの利点を生かすべく左足ブレーキに転向する例も見られており、今後は日本でも左足ブレーキのドライバーが増えることが予想される。 その他、利き足が左なので左足の方が踏みやすいという理由で、左足ブレーキを好む者もいる。
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