工場の拡張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:36 UTC 版)
第1期の工場設備建設は1935年(昭和10年)までにほとんど完了したことから、同年8月より矢作工業では硫安年産3万トン・硝酸年産3000トンの増産を目指して同年8月より工場の拡張に着手した。既存設備は電解法によりアンモニア原料水素を製造していたが、大量の電力を要するこの工程は豊水期と渇水期で生産量に大きな差が生ずるという弊害が大きかったため、新工場は電解法によらない設備が導入された。石炭の低温乾留で生ずる半成コークス(コーライト)を原料とするガス発生炉とハーバー・ボッシュ式アンモニア合成炉を組み合わせたもので、1937年(昭和12年)12月までに完成した。 一連の設備拡張のため、矢作工業は1936年1月に増資を議決し、資本金を300万円から1650万円とした。増資後、1939年4月末時点での出資比率は矢作水力19.9パーセント・金城証券11.0パーセントである。
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