岸本尚毅とは? わかりやすく解説

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岸本尚毅

岸本尚毅の俳句

あかつきや歩く音して籠の虫
てぬぐひの如く大きく花菖蒲
どう見ても子供なりけり懐手
はるかより這うて来る子や夏座敷
ぼろ市の大きな月を誰も見ず
また一つ風の中より除夜の鐘
まはし見る岐阜提灯の山と川
マフラーやうれしきまでに月あがり
一寸ゐてもう夕方や雛の家
一陣の落花が壁に当る音
健啖のせつなき子規の忌なりけり
先生やいま春塵に巻かれつつ
冬空へ出てはつきりと蚊のかたち
凍鶴に一つ菫の咲いてゐし
吹き晴れし大空のある蝶々かな
四五人のみしみし歩く障子かな
土間に人畳の上に羽抜鶏
墓石に映つてゐるは夏蜜柑
客人は青無花果を見てをられ
手をつけて海のつめたき桜かな
放生会真つ赤な鯉のあばれけり
早乙女の低き鳥居をくぐりけり
春の日や手にして掃かぬ竹箒
春月や招かれゆけば柩ある
春風や凡夫の墓の御影石
末枯に子供を置けば走りけり
河骨にどすんと鯉の頭かな
海上を驟雨きらきら玉椿
湧き立ちてしばらく見ゆる落花かな
火を焚いて春の寒さを惜しみけり
猫よりも朴の落葉の大きくて
蛇の頭に日のさしてゐる牡丹かな
蟷螂のひらひら飛べる峠かな
補聴器をつけて苗代まで歩く
酔ふ人を押せば倒れてきりぎりす
青大将実梅を分けてゆきにけり
音もなく歩くお方や城の秋
鮒跳んで苗代寒の水の上
 

岸本尚毅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 10:18 UTC 版)

岸本 尚毅(きしもと なおき、1961年1月5日 - )は、岡山県出身の俳人東京大学卒。赤尾兜子波多野爽波に師事。同じ爽波門の田中裕明とともに若くして注目され、写生派の俳人として定評がある。2014年現在「天為」「秀」同人。




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