岩内3号墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 23:35 UTC 版)
岩内3号墳(いわうちさんごうふん)は、1号墳の北西約200メートルにある古墳。岩内古墳群を構成する古墳の1つ。1号墳と合わせて和歌山県指定史跡に指定されている。1979年(昭和54年)に発掘調査が実施されている。 墳形は円形で、直径約28メートルを測る。墳丘周囲には幅約5メートルの周溝が巡らされる。主体部の埋葬施設は割竹形木棺2基(1基は追葬)で、発掘調査では豊富な副葬品として、 第1主体部棺内装身具類:巴形銅器、仿製捩文鏡、滑石製勾玉27、管玉15、ガラス製・滑石製小玉400以上、漆塗竹製竪櫛片35、鉄釧2、銅釧3 工具類:鉄斧2、鉇2、鉄針5 第1主体部棺外装身具類:ガラス小玉 武器類:鉄鏃60、鉄刀、鉄槍、鉄剣4、漆塗竪櫛、ガラス製小玉 工具類:鉄斧2、刀子9、鉇5、錐7、鉄鎌8、鉄鍬3、手鎌5 第2主体部鉄剣 などが検出されている。 築造時期は古墳時代中期前半の4世紀末-5世紀初頭頃と推定される。和歌山県内の前期古墳は下里古墳(東牟婁郡那智勝浦町)・花山古墳群(和歌山市、岩橋千塚古墳群支群)などと少なく、それらと並ぶ日高地方の前期首長墓と想定される古墳になる。
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