岡倉賞・岡倉英語教育賞
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「岡倉由三郎」の記事における「岡倉賞・岡倉英語教育賞」の解説
1928年、岡倉の還暦を祝して、教え子や関係者45名を発起人とする記念事業団体「岡倉先生還暦祝賀会」が発足し、実行委員に市川三喜、石川林四郎、勝俣銓吉郎、久保田正次、福原麟太郎が就任する。縁故者のみならず、一般からも寄付金を募り、12月に石橋和訓作の肖像画を贈呈し、英語英文学者の寄稿による『岡倉先生記念論文集』を発行した。 1932年、残金と論文集の収入合わせて約三千円を基金とする「岡倉氏還暦記念委員会」(市河三喜代表)を発足し、「英語・英文学・言語学」に多大なる貢献をした著述を対象とする「岡倉賞」を創設した。賞金は壱百円。第1回は5月に開かれ、規約により『英語青年』で公表された。以後毎年春に選考会が行われ、戦時中も中断せず、1946年度まで計15回開かれた。※1947年度は該当者なしで中止。1939年度からは、「英語教育」の業績を讃える「岡倉英語教育賞」が併設された。 戦火が激しくなった第14回(1945年)と、交通が復旧していない第15回(1946年)は会合はせず、市河・福原の推薦を元に文書にて意見を交換する形で選考された。また、1945年7月には選考委員の一人沢村寅二郎が贈呈式前に甲府空襲により死去している。
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